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七つの魔剣が支配する 1巻 感想

このラノベがすごい2020で1位を取った作品の紹介です。

今回は七つの魔剣が支配する、の1巻を読んだので、その感想を書いていきます。

七つの魔剣が支配する (電撃文庫)

七つの魔剣が支配する (電撃文庫)

 

 

宇野朴人さんってどっかで見た名前だなと思ったら、天鏡のアルデラミンの作者様だったんですね。気が付きませんでした。

 天鏡のアルデラミンも面白かったのでぜひ。

アニメはキャラデザが変更されてて違和感が凄まじい作品でした。作品に合わせたのかもしれないですが、あれは改悪かなあ。

 

あらすじ

キンバリー魔法学校に入学する新入生たち。新入生の一人であるオリバーは入学早々、暴走したトロールに襲われる。その場に居合わせた同級生たち、そして和装の少女と力を合わせることで、なんとかその場を切り抜けたオリバーだった。

しかし、それは始まりに過ぎなかった。

ある決意をもって入学したオリバーはその悲願を果たすことができるのか?

 

ネタバレありの感想なのでご注意を。

 

全体の印象

世界観としては、魔法が存在する世界で、科学技術的には中世くらいかな。

雰囲気的には最初はハリポタっぽい感じでしたね。

魔法学校の新入生がトロルと戦うところとかオマージュとしか言いようのないと思います。

あと、個人的に知っている作品で言えば、マイナーかもしれないですけど

時計仕掛けのレイラインっぽさも感じました。

 魔法を扱っていたり、校舎が特殊だったりなど共通点はいろいろあったような。

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  • メディア: Video Game
 

 

各キャラの短評

 

 オリバー=ホーン

主人公。こういう頭がキレる有能キャラは大好物です。

一定条件とか、制限付きで実力を発揮するのとかもホント好き。

 

彼の重要な属性として忘れてはいけないのが、ラノベキャラの定番でもある復讐者属性。

強い信念のもとで行動する復讐者キャラですが、彼の復讐がどういった結末を迎えるのか今から楽しみですね!

できれば本人、そして読者が満足できる結末を期待しています。

 

ナナオ=ヒビヤ

彼女が本作品のメインヒロインなのかな。

女性主人公という意味ではおそらくそうだと思うんだけど、主人公と恋仲になったりするのだろうか。今の時点でオリバーに対して特別な感情を持ってはいますが、それは殺しあう相手としての敬愛。この想いが変化していくのか気になりますね。

 

おそらく彼女の役割は、オリバーの復讐の剣を否定することにあると思います。彼女の相愛の剣、オリバーの復讐の剣。この二つの対立構造が1巻の時点でも存在するということは、オリバーとナナオの対立がストーリー中で起きてくるのでしょうね。彼女の精神的な成長、そして強さがオリバーを止める鍵になるのではないでしょうか。

 

カティ=アールト

1巻のヒロインポジション。

自身が育った環境が、生物の命に対して優しい環境であったため、キンバリー魔法学校における魔法生物の扱いに驚き、悲しむ。そして、自身を襲ったトロールさえも救おうとする人権派の少女。

魔法使いは保守派が多いらしく、人権派の、特に積極的な人権派の彼女に対して周りの当たりは強かったですね。

周りとの軋轢もあって、今回の起きた事件はほとんどがカティを発端として始まっている。本巻では、ある種のトラブルメイカーポジションでもある。

 

現実世界にいたら、イルカやクジラの保護活動とかしてそうですね。僕は人間第一主義なので、この物語で言うところの保守派にあたるかも。

 

彼女は思想の違いがあっても、自分の考えを押し付けることなく、許容できるという時点で素晴らしい人だなと思いました。人に対しても優しく、そして同等の愛を魔法生物にも向けている。こういう人が世界に沢山いたら幸せなんですけどね。

 

ミシェーラ=マクファーレン

溢れるお母さん感。そしてお姉さん感。これに尽きる。

そして、妙にお笑いに対して拘りを持っているところもギャップがあっていいですね。

 

その他二人については現時点では省略。あんまり見せ場なかったしね・・・

 

冒頭のシーン

 あれってオリバーの母親ですよね、おそらく。

彼女が襲われた7年前のシーンを冒頭から見せてくるのは面白い試みでしたね。

 

オリバーの母親に止めを刺したエミィが学校長のエスメラルダかな?

 ごっついヤンデレ感ありましたけど、入学式の学校長とはイメージが全然違いました。

 

七つの魔剣

既に2つも出てきてしまった魔剣。ガーランドとエスメラルダは絶対使えると予想しています。

 

この魔剣の設定って、型月世界の魔法みたいで厨二心がくすぐられますね。

世界の理を無視し始めたり、やっていることも近い気がします。

 

・・・型月世界の設定って僕が死ぬまでに全公開されることがあるのだろうか

 

まとめ

前半は少し退屈に感じる部分もありましたが、後半、特にラスト付近はとても面白かったです。次が気になる内容だったので、すぐに買ってきます!

 

追記

2巻の感想も書きました

 

ioris.hatenablog.com